こんにちは。
キッチンパフェ講師の鈴木里奈です。
定期的にコンサルティングにお伺いしている埼玉県東部の福祉施設での新商品作りの様子をご覧ください!
お伺いする1か月ほど前に事前連絡があり、
「新商品としてシベリアを考えています」
「施設でもできるカステラづくりのポイントを教えてください」というご要望がありました。
カステラを施設の工房で共同試作するにあたり、以下のことを考えながら事前に色々と試作しました。
・シンプルな工程、作りやすい分量にして工房でスムーズに作れるレシピにする
・使用する粉の違いによる食感、口どけの違いがあることをお伝えする
→カステラのみを商品化する場合、シベリアの(羊羹を挟む)場合の粉の相性をお伝えする
・お子様や高齢者など様々な年代のお客様に喜んでいただけるものを作る
・カステラ表面にこだわる場合、きれいに平らにするポイントをお伝えする
・無駄を出さないためにカステラの端の部分も再利用して商品化する などなど・・・
当日は上記をふまえて作成した数種類の試作品とカステラの端でできたラスクを持参しました。
→カステラは作った翌日のほうが味がなじみしっとりするので共同試作したものは翌日以降に試食していただくことにしました。
試食する際は、地域のお客様にどのような商品を提供すると喜んでいただけるかを考たうえで、
・使用する粉の違いで触感にどれだけの違いが出るかを知っていただく
(表面の違いを見て頂く。平らにするポイントもお伝え)
・カステラの端を利用したラスクの作り方などをお伝えしました。
では、ほんの一部ですが実際の施設での共同試作の様子をご覧ください!
(作業工程の一部は教室での試作写真も含みます)
本来は木枠でじっくり火を通してつくるものですが、新聞紙を沢山重ねるとじっくり火を通すことができます。
今回は、簡単にできる新聞紙とアルミホイルでの型作りをご紹介しました。
工房での衛生管理は常に完璧です。新聞紙で作った型の底にはザラメを入れておきます。
卓上ミキサーで卵と砂糖をふわっふわに泡立てて、はちみつと水あめを加えます。
さらに粉を数回に分けてふるって加えて混ぜ、できた生地をざるで濾しながら型に流し入れます。
表面の泡をしっかり切ります。
さらにオーブンに入れて数分で表面に薄い膜が張る前に数回行います。
この工程をするとキメの細かい生地になります。
蒸気抜きをして少し粗熱が取れたら逆さにしてラップでぴったり包みます。
この時にみんなで協力してラップを張っておくことがカステラのきれいな表面作りに欠かせません。
ラップにぴったり包んで休ませておくと、このようにきめ細かい状態になります。
翌日以降が食べごろです。
スタッフの皆様は朗らかな方が多く、
施設全体の雰囲気が良いことも地域に愛されている理由だと思います。
今回のカステラを商品化して、新たなファンを沢山獲得してくださいね!
次回は来年1月にお伺いします。
これからもよりよい商品作りを共にしていきましょう★